小宮商店は1930年の創業当初から、傘をファッションの一部として、
末永くお使いいただきたいという想いを込めて、今日も傘づくりを続けています。
小宮商店の傘は、傘づくりの数多くの工程をひとりの職人が行ないます。 それは自らの木型をつくることからはじまり、対話するように生地の張り具合や縫い方を調整し、一本の傘をつくり上げるしごと。
凛とした持ちすがた、開いた時のはじきの音、手の感触、雨のあたる音、そして美しいかたち。 ひとつひとつに想いを込めたからこそ感じる「つくりのよさ」と「心地よさ」。 傘を広げた時、その想いが使い手へとつながりますように。
傘を開くときに手を傷めないように、ロクロを生地で覆う「ロクロ巻き」。
骨が生地にあたる部分、ダボを生地で保護する「ダボ巻き」。
生地が痛みにくいように手縫いでとめた「ネーム」。
防水の精度をさらに高めるためにキャップを入れた「陣笠」。
フォルムの美しさを追求した傘の「張り」。
師匠から弟子へ、その弟子が師匠になり、そのまた弟子へ。
1930年の創業から受け継がれてきた技と想いを、次世代へとつないでいきます。
傘の「形」は「型」で決まります。
傘の型は生地を裁断するときに使うカーブのついた
三角形の木型のことで、
職人はこれを傘の種類ごとに作成します。
木型の長さや角度を、生地や骨に合わせてミリ単位の調整をし、
何度も試行錯誤をしながら選りすぐりの型を完成させます。
ここには職人の魂が込められており、
小宮商店が創業当初からこだわってきた
美しい傘のフォルムを生み出します。
小宮商店は、今まで大切にしてきたこの「型」を傘の「心」と考え、
これをモチーフにした HAND MADE マークをつくりました。
このマークは職人が心を込めてつくった証です。
これからも、この伝統的な心を次世代に語り継ぎながら、
より真摯な傘づくりを続けていきます。
小宮商店でお求めいただいた傘は
メンテナンスや修理等のアフターケアを行なっております。
修理はもちろん、お手入れのご相談なども承ります。