キズのある甲州織の傘生地で「マスクケース」製作
こんにちは。
本日のブログは、生産管理や販売などを担当しております、飯野が担当します。
私は「手芸」が好きなので、これから不定期で「傘生地でつくってみた」をお届けしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
小宮商店の雨傘には、ほとんど「甲州織」の生地が使われています。
これは山梨で、1日に4〜5mしか織ることのできない貴重な傘専用の生地です。
甲州織について、詳しくはこちらをご覧ください。
出来上がった生地は検品をして、防水加工をして完成となりますが、そのすべてが商品に使えるわけではありません。
織物生地にどうしても出てしまうのが糸つれや糸抜け、染色ムラ、汚れなどの生地キズです。
特に小宮商店の傘は、傘制作の初めに職人が厳重に検品をしているので、反物によっては一反の半分しか製品に使えない、なんてこともあります。
そんな反物をどうにか生かせないかな…ということで始まった、この「つくってみた」企画です。
キズのついた生地を使用していますが、見た目にはほとんどわからないものも多く、エコの観点からも、いずれアウトレットとして販売できればいいなと考えていますので、お付き合いいただければ幸いです。
第一回目の今回は「マスクケース」
コロナ禍の今、非常に重宝し、私自身もご飯を食べる時や、ちょっとマスクを外したときによく使っています。
これを甲州織の傘「Plaid-プレイド-」の生地で簡単に製作してみようと思います。
出来上がりはこんな感じです。
傘生地には防水加工がしてありますので、濡れても大丈夫なのに加え、プラスチックなどのケースよりも通気性がいいので、使いやすいですよね!
作成手順
1、傘のサイズに職人が裁断した生地を、普段使用している不織布のマスクのサイズに横+8cm、縦×2倍+2cmにカットして準備します。
※横の+8cmは、最後にスナップを取り付ける分と、縫い代分です。
※縦は、今回「わ」で作成しますのでマスクの倍のサイズと余白分の2cmです。
※生地は裁断してもあまりほつれてこない為、端の始末はしておりません。
2、中表にして、縦に二つに折り、両端を0.5cm縫います。
※今回はチェック柄を表に出したかった為、表を裏と表記しております。
3、裏返して端ミシンをかけます。
4、端から約1cmの真ん中をスナップ止めして出来上がり。
スナップは、普段傘作成に使用している機械で止めました。
縦に畳めるようにしたので、ポケットにもちょうど入るサイズで重宝しそうです。
サイズをかえると、立体型マスクケースにも。
(耳にかける部分を外に出すと、ミニバックみたいになりました。)
これからもこのように傷コマを使ったものづくりに挑戦していきたいと思います。