「正倉院裂」が、ファッションアイテムにも最適な50cm8本骨の傘にリニューアルしました


東大寺の正倉院に現存する日本最古の文様を西陣織で再現した「正倉院裂」の生地に、防水加工・UVカット加工を施した晴雨兼用傘が、持ち運びしやすくてコンパクトな50cmの長傘にリニューアルし、新たに登場しました。



正倉院に保管していた工芸品や染織品などの宝物は「正倉院裂(ぎれ)」、それに施された文様が正倉院文様と呼ばれ、ペルシアや中国などから持ち込まれた宝物が元となっているため、オリエンタルで微細な文様が多く、華麗で優美な美しさを醸し出しています。




お着物にもお洋服にも合わせやすい「正倉院文様」の傘



それぞれに「いわれ」のある4種類の文様と差し色にもなる日本の伝統的な色が掛け合わされた伝統的な生地のため、お着物に合わせてコーディネートを楽しむお客様もたくさんいらっしゃいます。

今回製作した長傘は、コンパクトな50cmと、お洋服でもなじみやすい8本骨の骨数のため、お着物はもちろんお洋服でも合わせやすい傘になりました。

お出かけの恰好に合わせて使っていただきたい一本です。





正倉院裂の美しい文様のなかには、季節感のある植物や格式高いとされていた動物が描かれており、その意味を読み解くことで日本古来のならわしや宗教観なども伝わってきます。
今回傘に仕立てた文様は4種類。それぞれご紹介させていただきます。




山羊文(やぎもん)

山羊が花卉(かき)という植物を囲むように配置された柄です。
山羊は遊牧生活に重要な役割をした動物で、「豊かな生活への願い」を込めて描かれてきました。






葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)

葡萄の蔓や草、実を配置した柄です。葡萄は「不死の生命の象徴」、唐草は「長寿延命・子孫繁栄」の象徴として用いられています。






鴛鴦唐草文(おしどりからくさもん)

唐草の中に、2匹の鴛鴦(オシドリ)を向かい合うように配置した柄です。
鴛鴦の「鴛」はオス、「鴦」はメスを表し、仲の良い夫婦を例えるときにも使われます。






獅子文(ししもん)

花唐草の周りを4頭の獅子が回るように描かれています。獅子は古代ペルシャでは「太陽や王様の象徴」や「生命の源」として、崇められてきました。






京都の先染め、西陣織



西陣織(にしじんおり)は京都府で織られる先染めの織物で

西陣は、京都の北西部(上京区、北区)にあたる地域の名称で、

室町時代の「応仁の乱」以降、西陣織の名称となったとされています。

西陣織の種類は極めて多種多様ですが、多色の糸を利用した豪華な模様が特色です。





防水加工を施した日傘「晴雨兼用傘」


「正倉院裂」の生地にはUVカット(紫外線防止)加工とともに

撥水加工・耐水加工も施しております。

日傘としての十分な機能に加え、
雨傘としてもお使いいただける晴雨兼用傘です。

(雨傘での長時間のご使用の際は、
傘生地から雨水が染みる場合がございます。)






お好みの文様はございましたでしょうか。
東日本橋ショップでは実物もご覧いただけますので、是非お手に取ってご覧ください。