こんにちは、加藤です。東日本橋ショップに新たな「かさね」描き絵の折りたたみ傘が届きました。1本1本すべて手描きの傘です。
喜多川歌麿・写楽の描き絵傘につづき、今回は江戸浮世絵シリーズ第二弾。中央区日本橋生まれの歌川国芳の猫シリーズです。
海外でも人気の国芳ですが、実は猫が大好きとのことで、猫をモチーフにしたとても楽しい浮世絵がたくさんあります。その中から有名な 3 作品が傘になりました!
たとえ尽くしの内(たとえづくしのうち)
ダジャレのような江戸の地口(じぐち)満載の猫言葉遊びが描かれています。
・猫を被る
・猫舌
・猫に紙袋
・猫と床屋に取らぬはない
流行猫の曲鞠(りゅうこうねこのきょくまり)
猫が蹴鞠を楽しむ様子がユーモラスに描かれています。今でいうリフティング?のようなものでしょうか。
・負まり(背負うように肩に鞠を乗せて)
・花生(花をいけながら器用に鞠を操っています)
・たすきがけ(腕から首の後ろに鞠を転がすさま)
猫飼好五拾三疋(みゃうかいこうごじゅうさんびき)
言わずと知れた東海道五十三次のパロディ。
・程ヶ谷(ほどがや)...「のどかい/喉が痒い猫」
・藤澤(ふじさわ)...「ぶちサバ/ぶち猫と鯖」
・三島(みしま)...「三毛魔/三毛猫の猫又」
・藤川(ふじかわ)...「ぶちかご/籠に入ったぶち猫」
と、地名に因んだ四匹の猫がいます。
全て1点ものですので、ご興味がある方は東日本橋ショップにご来店、もしくはご連絡をいただけますと幸いです。(TEL:03-6206-2970)
また、現在放送中の江戸が舞台の大河ドラマ「べらぼう」も、いよいよ舞台が日本橋近辺にうつります。それにちなんで中央区観光協会のサイトに蔦谷重三郎特集ページが新設されました!
江戸のまち歩きツアーの紹介などもあり、充実した内容ですので、こちらもどうぞご覧ください。
東日本橋ショップでも、歌麿の美人画「ポッピンを吹く娘」などが展示されています。
少しずつ桜の季節も近づいてきました。ぜひお散歩がてら東日本橋にお越しください。