こんにちは、加藤です。このたび新しく小宮商店に入荷した美人画などの描き絵傘が、美術展情報サイト『美術展ナビ』に紹介されました。ご丁寧にご紹介いただきありがとうございます。
そこで今回は江戸時代の小宮商店周辺のお話をしたいと思います。
喜多川歌麿「ポッピンを吹く娘」
写楽「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」
傘のハンドルにも丁寧に絵が描かれている一点物です。
江戸時代、小宮商店近くの横山町問屋街には旧日光街道が通っていました。現在の大伝馬町辺りは木綿問屋に紙問屋、地本問屋などの版元がひしめき合って建っており、大変賑やかな通りだったそうです。
※国立国会図書館デジタルコレクションhttp://dl.ndl.go.jp/歌川広重『東都大伝馬街繁栄之図』より
そしてNHK大河ドラマ『べらぼう』の主人公、蔦谷重三郎の地本問屋『耕書堂(こうしょどう)』もこの近く。そこには現在、「耕書堂」跡と書かれた看板がひっそりと建っています。
小宮商店から徒歩5分。実は私もこんな近くに歴史的名所があるとは、つい最近まで知りませんでした。
江戸時代初期には小宮商店の近くに京都の西本願寺別院があり、この一帯は立花を扱う門前町だったことから、「たちばな町」(立花町→橘町)と呼ばれていたそうです。
明暦3年(1657年)の大火で本願寺は築地に移り、現在はこの町の名前も東日本橋に変わってしまいました。
街に歴史あり。
皆様も、東日本橋ショップにお越しの際には帰りにふらりと江戸散歩をしてみてはいかがでしょうか?
描き絵傘についてのお問い合わせは東日本橋ショップまで。皆様のご来店を心よりお待ちしております。