使い分けて楽しむ「雨晴兼用」と「晴雨兼用」の傘

こんにちは。田川です。
まだまだ暑い日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、日本製の「洋傘の種類」についてお話ししたいと思います。

小宮商店の傘は日本洋傘振興協議会(JUPA)の基準に沿って洋傘を製作しており、傘の種類としては雨傘・雨晴兼用傘・晴雨兼用傘・日傘の4種類に分かれます。
それぞれの違いにつきまして、詳しくご紹介したいと思います。



雨傘



雨の日にお使いいただくことを目的とした雨用の傘です。
当社では「ミラトーレ」というシリーズが雨傘に該当します。
高密度に織られたポリエステル素材に防水加工を施した生地を使用した傘なので、水弾きも抜群で、耐水の数値も高く、ある程度強い雨の際でも快適にご使用いただけます。
またこちらはUVカット加工は施しておりませんが、生地自体にUVカット効果があり、カケンテストセンターにて検査の結果、UVカット率が95%以上という数値が出ております。
そのため、雨傘でありながら紫外線を防ぐ効果もあります。





雨晴兼用傘



雨傘をメイン使用としながら、日傘としてもお使いいただける傘です。
雨傘仕様のポリエステル生地にUVカット加工を施し、UVカット率と遮光率を高めたため、日傘としても充分に効果を発揮します。
当社では「甲州織」の織物シリーズがほぼすべて雨晴兼用傘に該当します。
創業から変わらず扱っている「甲州織」ならではの美しい質感と高級感は、ファッションとしての使用にもぴったりで、小宮商店の傘の中で一番バリエーションが豊富です。
雨傘でありながら日傘としてもお使いいただける機能性が合わさった雨晴兼用傘のシリーズはギフトにも人気です。

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晴雨兼用傘



日傘をメイン使用としながら、雨の日にもお使いいただける傘です。
風通しがよく見た目も涼しく感じる、コットンやリネンの生地に撥水加工と耐水加工を施した傘のため、小雨程度の雨でのご使用がおすすめです。
当社では「遮光・遮熱」シリーズと一部の「天然繊維」シリーズに該当します。
遮光・遮熱のシリーズは生地の裏にポリウレタン素材のラミネート加工を施したことで、UVカット率99.9%以上・遮光率99.99%以上・遮熱率50%以上を実現した、機能的な傘です。
天然繊維を使用した傘は体感的にも涼しく、暑い日の日差し除けには最適です。

遮光・遮熱シリーズ メンズ



遮光・遮熱シリーズ レディース


コットン生地を使用した晴雨兼用シリーズ レディース





日傘



晴れの日に日よけとしてお使いいただくことを目的とした傘です。
こちらもコットンやリネン、シルクなどの天然繊維の生地を使用しており、生地の素材感を損なわないように仕立てているため、おしゃれとして楽しめる傘です。
遮熱加工やUVカット加工を施したものや、生地の風合いを出すために加工を施していないものがあります。
初夏や初秋などの季節に使用するのにちょうど良く、お着物で合わせるのも素敵です。





「雨晴兼用」と「晴雨兼用」の違いについて



4つの種類についてお話いたしましたが、分かりにくいのが「雨晴兼用」と「晴雨兼用」の違いです。
お客様からご質問をいただくことも多いので、天候によっての得意不得意などをそれぞれ詳しくご紹介いたします。



雨ではどうして雨晴兼用のほうがいいの?

雨晴兼用傘はポリエステル100%の生地で製作されているため、水弾がよく、耐水の数値も高いため、雨の場合にも安心してご使用いただけます。
晴雨兼用傘は生地に天然繊維を使用しておりますので、撥水も耐水も雨晴兼用に比べると劣る部分がありますので、雨での長時間の使用の際に生地に雨水が染み込む場合があります。
また雨でのご使用頻度が高い場合は、生地の表面に汚れも付きやすくなりますので、雨で使用した場合はシャワーで雨水をサッと洗い流していただいた後にしっかりと陰干しをしていただくようお願いいたします。



猛暑での使用は遮熱・遮光効果の高い晴雨兼用傘!

晴れでの使用の場合は天然繊維を使用した「晴雨兼用」のほうが生地に熱がこもりにくく、体感として涼しく感じます。
「雨晴兼用」も日傘として十分にお使いいただけ、数値としてUVカットや遮光の効果もございますが、ポリエステル素材ということもあり、天然素材を使用した傘よりは熱がこもりやすく、天候によっては少々暑さを感じることがあります。
特に猛暑日のような暑い日でのご使用の際は遮熱という点で数値の高い、ブラックコーティングの晴雨兼用傘がおすすめです。



傘は雨でも晴でも兼用で使いたい!というお客様の声が多いのも事実ですが、気候や季節によってお使い分けをしていただけると、より傘の効果を感じられるかと思いますので、少しでも洋傘選びの参考にしていただければ幸いです。
また、その日のファッションやお出かけ先などによって、傘の素材やカラーでコーディネートをお楽しみいくこともできます。
お洋服のように、傘も使い分けて楽しんでいただければ嬉しいです。