こんにちは。
ここ最近の酷暑で、晴雨兼用傘や日傘が手放せない加藤です。
この暑さ、一体いつまで続くのでしょうか?
そんな夏にピッタリの、こだわりアイスコーヒーが飲める純喫茶が小宮商店の近くにあるのをご存じでしょうか?
今日は小宮商店の2軒隣にある「喫茶アルプス」を紹介します。
今回、喫茶アルプスを50年以上守り続けてきたママさんと、子供の頃、小宮商店の2階で代表の小宮とよく遊んでいたという、さわ子さんより、貴重なお話を伺いました。
50年以上の歴史を持つ喫茶アルプスですが、「アルプス」という店名は、先代がスーツの仕立てなどを行っていたテーラーショップだったころの名を引き継いでいるそうです。
「テーラーアルプス」は都内百貨店の洋服の仕立てなども行っていたそうで、中には著名なアナウンサーの顧客も。
当時はスーツや洋服は全てオーダーメイドで、東日本橋界隈には数多くの卸問屋があり大変な活気に溢れていたとか。
そんな問屋街で、ほっと一息つける憩いのスペースをと始めたのが「喫茶アルプス」です。
お店に入るとレトロモダンな赤い壁に昭和を彷彿させる美しい日本製の珈琲カップやアイスクリームのお皿などがズラリと並び、懐かしい気持ちになります。
ママさんが煎れてくれたホットコーヒーをいただきながら常連さんとさわ子さんのオーダーのやり取りを聞いていると、なにやら気になる会話が。
「アイスコーヒーは甘いのと甘くないの?どちらがいいですか?」
アルプスでは、糖分を少し加えたアイスコーヒーと、無糖のアイスコーヒーを2種類に分けて、毎日ママさんが店内で落としています。
もちろん後でガムシロップを足すこともできますが、なるほど「甘いアイスコーヒー」を試飲させていただくと、ガムシロップとはひと味違うサラリとした甘さ!
知る人ぞ知るアイスコーヒーの深みに興味深々です。
その他にも、夏に爽やかな「トニックコーヒー」もお勧め。
喫茶店ならではの「コーヒーフロート」も夏のメニューにあるそうですよ。
さらに驚いたことに、氷にもこだわりが。
アルプスでは、今も昔と変わらず氷屋さんから角氷を仕入れ、ピックで割った氷を使用しています。
有名な京橋やさんの氷
「氷屋の純氷の方がすぐに溶けないし美味しいのよ~」とママさん。
BARでもない喫茶店で今では珍しい手間のかかることを当たり前のようにサラリと話すところが粋です。
普段は回覧板を回すなどのお付き合いのご近所さんですが、こうしてメニューのアイスコーヒーとじっくり向き合う機会をいただき、すっかり喫茶アルプスのファンになってしまいました。
まだまだ続く長い夏。次は珈琲フロートを頼んでみようと心に決めてお店を出ました。
皆様も小宮商店にいらっしゃった際には、2軒左隣にある「喫茶アルプス」のドアの向こうに広がるレトロで愛情のこもった空間で、昔ながらのアイスコーヒーをお試しくださいね。