「雨」や「傘」が登場する映画や音楽の話をしていいですか。
こんにちは、小宮商店のスタッフです。
今回は雨や傘にまつわる話を書きたいと思います。
雨と聞いてやっぱり一番に思い浮かぶのが、1952年アメリカ映画「雨に唄えば」です。
ハリウッド全盛期の映画で、ジーン・ケリーが雨の中、傘を持って唄いながら踊るシーンはあまりにも有名で誰もが一度は聴いたことのある曲ですよね。
聴いていると、なにかウキウキしてきて雨の日が楽しくなりますよ。
それから、次に思い出すのが、直接映画の内容とは関係ないのですが、1969年アメリカ映画「明日に向かって撃て」の挿入歌「雨にぬれても」。
皮肉にも「雨に唄えば」が絶大なる自信に満ちたアメリカを象徴するハリウッド映画なら、この映画はベトナム戦争などで閉塞感が渦巻いていたアメリカを象徴するニューヨークで生まれた「ニューシネマ」というジャンルの代表作に一つです。
話は逸れますが「ニューシネマ」時代と言うのは、1960年後半から1970年代に掛けて反社会的な心情を表現した映画のジャンルで、この時代「卒業」「イージーライダー」「俺たちに明日はない」「タクシードライバー」「スケアクロー」「ジョンとメリー」「カッコーの巣の上で」など傑作が数多く生まれています。
ハリウッド映画と違って、ハッピーエンドじゃないんですよね・・・。
今の若い人が観ても感じないかも知れませんが、その時代をリアルタイムで過ごした人には心が動かされる映画ばかりです。
俳優で言えば、ダスティン・ホフマン、アル・パチーノ、ジーン・ハックマン、ジャック・ニコルソン、ポール・ニューマンなどの名優を輩出しています。
また、話を戻して、他に傘がでてくる映画というと、今度はフランス映画に変わって
1964年の「シェルブールの雨傘」。
カトリーヌ・ドヌーブが傘屋の娘役で主演したミュージカル仕立ての映画で、この主題歌もどこかで一度は聴いたことがあると思いますよ。
この頃は、カトリーヌ・ドヌーブやオードリー・ヘップバーンが一番きれいな時代ですが、アメリカの「ニューシネマ」に先駆けて、フランスで1950年代から始まった新しい映画のジャンルを「ヌーベル・バーグ」と言います。
ヒーローやヒロインがいないんですよね・・。
私小説を読んでるような感じ・・・。
また、傘から逸れますけど、フランス映画で一番泣かされる映画は「シベールの日曜日」。
吉永小百合も一番好きな映画だと何かに書いていたけど、あまり関係ないですね(笑)
「シェルブールの雨傘」も「シベールの日曜日」も主人公の彼氏は戦争に行くんだけど、この頃は、インドネシアやアルジェリアが、まだフランスの統治国家で独立戦争が起きたために徴兵させられているんですね。フランスもアメリカもそうした閉塞感が新しい映画の流れを作り出したみたいです。
ということで、何か機会があったら、これらの映画や音楽を観たり聴いたりしてくださいね。