小宮商店の日本製洋傘のたたみ方(2つ折り編)
こんにちは。スタッフの加藤です。
本日は、前回の小宮商店の日本製洋傘のたたみ方(長傘編)につづき、「小宮商店の日本製洋傘のたたみ方(2つ折り編)」をご紹介します。
小宮商店の折りたたみ傘は、2つ折り(2段折り)傘が主流です。
2つ折りの傘は、親骨の関節部分が1か所しかないシンプルな作りの為、強度があり、たたむ際も生地の濡れた面が内側になるので手を濡らしません。
また長傘のように伸ばした状態でロックがかかるため、お店や電車に乗る際の持ち歩きにも便利です。
そんな便利な2つ折りの傘ですが、畳み方が難しいと感じるお客様が多いようです。
ただ、慣れてしまうと意外と簡単!
改めて2つ折りの良さを認識していただければ嬉しいです。
そして、これが正解という畳み方はありませんので、
あくまでも「骨への負担の少ない+きれいなたたみ方」の1つとして
参考にしていたければと思います。
大きなポイントは4つ。
1.中棒は伸ばしたまま(一番最後に下ろします)
2.骨の「関節部分」を折る
3.生地の「角」を整える
4.手元(持ち手)の溝にすべての骨を収める
です。それではスタート!
まずは傘の中棒を伸ばしたまま、ロクロ部分を持ち傘生地が開いた状態にします。
手元付近を拡大するとこのようになります。
親骨の関節部分を直接ポキポキと折ります。
(関節部分で折ることで親骨への負担が軽減されます)
全ての骨を折るとこのような形になります。
そして中棒を伸ばしたままロクロを持って傘を固定し、生地の「角」の折り目を外側に出して形を整えます。
この際に角が出にくい場合は、一度傘をパタンと下に開ききってから、また上げると整えやすくなります。
全ての角を整えましたら「中棒はまだ下げずに」、片手でギュッギュッと傘を絞るような感じで巻き、ベルトを先に留めます。
※この時に折り目の上部のラインが揃うと、よりきれいです(上級編)
最後に中棒を下げます。
手元の内側の溝に骨を入れ「カチッ」と音がすれば完了です。
手元の内側の溝に全ての骨を入れてホールドすることで、閉じた状態でも親骨が真っすぐに揃います。
骨折れ修理でお持ち込みの傘を拝見した時に、骨が何本か手元の外側にはみ出しているのを見かけますが
そうなると骨が曲がった状態で固定されている為、外部からの衝撃で骨が折れやすくなってしまいます。
いかがでしたでしょうか。
たたみ方については諸説ありますが、今回は一般的な2つ折りのたたみ方を紹介させていただきました。
折り畳み傘がキレイに畳めるようになると、楽しくて、ついついいろんな人の傘を全部たたみたくなってしまいます。
拙い説明で分かりづらいとは思いますが、皆様も是非一度お試しください。
今回たたんでみた傘は「かさね」のグレー×ローズピンクです。
よろしければ御覧くださいませ。
かさね
55cm 8本骨/折りたたみ傘/雨傘・雨晴兼用/甲州織
¥19,800