傘職人見習いとして、
新品の指ぬきを持って師匠の家へ
こんにちは。
あっという間に2019年も半分が過ぎ、6月に入りましたね。
そんな一年の真ん中、傘が大活躍する梅雨入りの時期の6月生まれの新入り傘職人見習い中村真希と申します。
これから一人前の傘職人になるまで、修行の日々やこの道68年の伝統工芸士・小椚師匠との出来事や傘の豆知識など、ブログを通して皆様に傘づくりやものづくりの魅力をお伝えしていければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします☺︎
さて、私が傘職人見習いとして修行に入ってやっと1ヶ月が経とうとしております。
20年間全く別の業界でキャリアを積んできた私が、なぜ傘職人に転職したのか…はまた別の機会にお話しする事にして。(少し長くなりそうなので。笑)
修行初日に合わせ、一番はじめに購入したのがこちら。
そう!針仕事には欠かせない指ぬきです。
これが私の傘職人見習いへの道、第一歩目! …と変なテンションになりまして、購入店の前でパチリッ(笑)
傘づくりの工程はミシン縫い以外、殆どが機械を使わず手作業で作られます。
その中でも針仕事はかなりの箇所を一つ一つ縫い合わせていく、とても細かい作業になります。
なので、指ぬきは必須道具なのです。
指ぬきをしているにもかかわらず、何度も何度も親指の腹で針を押してしまい、流血を繰り返す職人見習いもいます。←私です。(笑)
そんな新品ほやほやの指ぬきを大事に抱え、ドキドキしながら小椚師匠の工房兼ご自宅へ初めて伺ったのが1ヶ月前。
伝統ある日本伝統工芸の職人の世界。
とても厳しい世界である事、ビシバシとご指導頂く覚悟の上で門を叩いた私。
初日、本当に本当に緊張しました・・・。
東京都からの伝統工芸士として認定され表彰された賞状と小椚師匠。 満面の笑みです。
この笑顔から伺えますように、小椚師匠はとっても朗らかで…勿論!作業中は強い眼差しで傘を見つめ、テキパキと一定のリズムを刻むように作業を進められ、とても機敏ですが、普段はお茶目でとっても優しい師匠で、私が想像していた正反対のお人柄でした☺︎
そんな素敵な小椚師匠と私にとってのもう一人の師匠、小椚師匠の女将さんとの工場での裏話、そして若手職人の先輩方とのあれこれも今後書いていけたらなと思っています。
コツコツと技術を身につけて、1日でも早く一人前の職人になれますように、日々精進です!
傘職人見習い
中村真希