2019.04.01東日本橋ショップより
東日本橋ショップにて
明治時代に製作された日傘を
展示しています。
今から約130年程前、明治23年に溝折受骨(みぞおりうけぼね)の製造に成功し、
日本洋傘骨の開発と研究に尽力された河野寅吉(こうのとらきち)さん。
そんな河野さんによって開発された傘骨を使用した日傘が、
東日本橋ショップに展示されています。
同時期に使用されていたミシンも一緒に展示中。
傘の受骨(うけぼね)には「T.KOONO」のロゴが。
大変古く貴重な傘の為、内側をご覧いただくことは出来ませんが。
傘の受骨の構造は、このような作りになっています。
樫木の中棒に、親受骨がU字溝になっている溝地金(みぞじがね)を使用。
右側の骨は現在のものですが現物はスチール骨。ロクロは真鍮製です。
生地は表裏共に絹(シルク)を使用。
2重張りになっており、防染(ぼうせん)技法で表現した繊細な柄の紫色の傘です。
亀戸天神境内に、この傘骨を開発した河野寅吉さんの顕彰碑がありますが、
当時の傘を見る機会は殆どないと思いますので、
どうぞお気軽に東日本橋ショップにてご覧ください。