小宮商店 KOMIYA SHOTEN

骨を隠した特殊な二重構造の「かわず張り」傘

こんにちは。
小宮商店の田川です。

今回は、夏のおしゃれに一役買ってくれる「かわず張り」の日傘をご紹介いたします。

「かわず張り」とは、通常の表側の生地に加え、内側にも傘骨を覆い隠すように二重に生地を張る製法のことで、2枚の生地が重なった部分がカエルの水かきに似ていることから「かわず張り」と呼ばれています。

傘骨が生地で覆われたデザインは、一層華やかさが増し、表地に微妙に透けて見える裏生地の柄との組み合わせも楽しんでいただけます。
傘を差したときに髪の毛が傘骨に絡まることもないので、髪型が崩れる心配もありません。
また、二重に張られた生地と生地の間に空間ができるため、太陽の光が伝わりにくく、空間にたまった熱気を逃がしてくれるため、日傘として使用すると涼しく感じられるのも特徴です。

差すだけでおしゃれでエレガントな、この「かわず張り」は特殊な洋傘なので、熟練の職人たちでも、製作に大変手間がかかります。

表地だけでなく、裏の傘生地でも傘カバーをつくり、それを傘骨に縫い合わせていくだけでも大変な作業なのですが、さらに裏地の傘カバーの端をカットしてミシンで縫いなおし、深いカーブが出るように調整する必要があるため、通常の傘を2本作るよりも手間がかかり、絶妙な力加減と職人技が必要な難しい傘なのです。

このような工程の末に出来上がった、小宮商店のかわず張りの傘は下記の商品です。

日傘としての効果はもちろん、多少の雨でもお使いいただける晴雨兼用傘です。
職人の魂のこもった逸品ですので、是非ご覧くださいませ。

小宮商店の東日本橋ショップには、明治時代の日傘を再現したかわず張りの傘「鹿鳴オンブレル」も販売しております。

鹿鳴オンブレルについて

東日本橋ショップと楽天市場店で販売しておりますので、スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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